なぜ、私たちは
「リアルフリース」を
作るのか?

リアルフリースとたどる
プリスティンの
これまで、これから。

フリースといえば、ふわふわであたたかいポリエステル生地。
それをプリスティンは、ウールとオーガニックコットンで作りました。
あまり見かけることのない、天然繊維100%の「リアルフリース」。
その裏には、私たちプリスティンの信じるものがあります。

リアルフリースとは何か

リアルフリースは、表側がウール100%、肌側がオーガニックコットン100%のふわふわの生地。肌側は風を通しにくいようしっかりと度詰めし、脇に継ぎ目のない体にやさしくフィットするアウターに仕立てました。なぜ「リアルフリース」か。もともとフリースとは、1頭分の刈られた羊の毛が絡み合い、1枚のシート状になったものをいいます。ウールを使用した生地こそが、本物のフリース。そこで、「リアルフリース」という名前をつけました。

一般的なフリースはポリエステル製。軽くてなめらかなのが特長です。それに比べてリアルフリースは、やや重く感じるかもしれません。生地感は、本物の羊のように野性味あふれる“ふわふわ”です。また、コットンの色をそのまま生かした無染色の生成り、1色のみです。しかし、生成りだからこそ染め替えられるというよさも。汚れてしまったら、「リプリ」での草木染めをおたのしみいただけます。

「リプリ」はこちらから >

プリスティンの思い

天然繊維100%のフリースを作ったのは、プリスティン。オーガニックコットンでのものづくりを通して暮らしに寄り添う、ライフスタイル提案ブランドです。

私たちがオーガニックコットンを使うのは、肌にやさしいだけでなく、自分で洗濯ができて、丈夫で、長く使えるから。「とにかく気持ちがいい」から。しかし、着る人の幸せだけを願っているわけではありません。通常の綿花栽培には、大量の農薬や化学肥料が使われています。コットン畑で働く人々の健康被害ははかりしれません。また発展途上国には、小さな女の子たちが学校にも通えず休みなく働き続けているコットン畑が少なからずあります。オーガニックコットンを使うことは、こうした現状への小さな小さな反対運動。彼らの幸せを願い、プリスティンはオーガニックコットンを使い続けています。

“持続可能”のはじまり

サスティナビリティはもちろん、オーガニックもあまり知られていなかった20余年前。1996年に、プリスティンはオーガニックコットンのブランドとしてデビューしました。翌年には、布ナプキンを発売。阪神大震災で被災された女性の強い要望を受けてのことでした。避難生活における日用品の不足とゴミ問題はそれほど深刻だったそうですが、そのあとも作り続けてきたのは「とにかく気持ちがよかった」から。2002年発売の布おむつにもつながります。

ほかにも、図書館などで廃棄される英字新聞を回収して作ったバッグ、環境保全のために無農薬栽培を行う地域の海で養殖されたパールのアクセサリー、カンボジアの女性障がい者やマダガスカル女性のものづくりによるアクセサリーやバッグなど。オーガニックコットンに限らず、社会性のある商品たちを世に送り出してきました。

2030年をゴールとした「SDGs(持続可能な開発目標)」が掲げられたのは、2015年。それより前から、プリスティンは持続可能性を問い続けてきたのです。

これまでの取り組み

各地の作り手の思いをつなげる

1996年のデビュー当時から、メイド・イン・ジャパンを貫くプリスティン。自社で輸入した原綿は、紡績工場で糸に、生地工場で生地に、縫製工場で商品に。いずれも自社工場ではありませんが、彼らは全国各地で私たちの思いに寄り添ってくれています。たとえば、紡績の工程でミツロウを使っている糸や、お湯や石けんで洗い上げている生地もあります。そして、これらの工程がどの工場でいつ行われているかを管理することで、“顔の見えるものづくり”を実現しています。安心感のバトンは、原綿の状態から商品がみなさまの手に渡るまで、しっかりと引き継がれているのです。

実はリアルフリースの誕生も、きっかけは工場でした。生地工場にオリジナルとしてあった、ウールとコットンのWフェイス生地。オリジナルの機械により、コットン側はしっかりと度詰めされていました。コットン100%にはない表情や保温性を、この生地から借りたなら……。こうしてプリスティンスタッフが思い描いたのが、リアルフリースの原点です。

なぜ作るのか?

さて、今までなかったリアルフリース。この生地が海洋プラスチック問題への働きかけになると気づくまで、そう時間はかかりませんでした。

オーガニックコットン製品を含むすべての製品は、洗濯をすれば微細な繊維が抜け落ち、排水とともに流出します。この繊維が分解されずにマイクロプラスチックとして川や海をただようなら、海の生物はそれを飲み込み、彼らの生命は脅威にさらされかねません。マイクロプラスチックを飲み込んだ魚が私たちの食卓にあがることも、きっとあるでしょう。

コットンやウールは、微生物などにより分解される性質=生分解性の高い繊維です。ふわふわとあたたかいフリースでも、ゆるやかに土へ還る。そんなリアルフリースを「作らない」という選択肢は、はじめからなかったのかもしれません。

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あなたの1枚は世界とつながっている

日々のスタイルに合わせて洋服を着て、汚れたら洗う。その当たり前の暮らしの中で環境保全に仲間入りできたら、なんだか得した気分ですよね。いま、プリスティンが提唱するのは“持続可能なお洗濯”です。生命力が強く生態系を壊しかねない竹を伐採し、「竹の洗濯水」を作りました。竹から抽出したミネラル水で作った、界面活性剤不使用の洗濯液です。やさしい洗浄力なので、リアルフリースはもちろん、ヤクやカシミヤなどの製品を洗っていただけます。その排水も、流れ出る天然繊維も、環境に負荷をかけることはほとんどありません。ほかにも、環境に配慮した取り組みは加速していきます。
竹の洗濯水はこちら >

これからの取り組み

アウターをたった1枚買うならば、色やデザインで選ぶでしょう。しかし、手に取るその1枚で、あなたと世界とのつながり方は違ってきます。商品ができるまでの背景を知り、商品を手にしたあとの暮らしを思い描き、たった1枚を選び抜くこと。そんなお買い物は、どこか投票行動に似ています。あなたはどんな世界に賛同し、お買い物しますか。そのときリアルフリースを思い出していただけたなら、私たちはうれしいです。