3年以上、禁止された農薬を使わず、基準に定められた有機肥料などによる
土づくりを行われた農地で育てられた綿花のことをいいます。
第三者機関によって「オーガニックコットン」の認証を取得するにあたっては、
コットン農地で働く人たちの安全や児童労働、労働搾取のない働く人の環境も守られています。
そのほかにも動物実験の行わないアニマル・ウェルフェアの考え方も基準の中に含まれており、
様々な厳しい基準をクリアしてようやく「オーガニックコットン」と名乗ることができるのです。
オーガニックコットンを栽培することで、化学薬品による土壌・水質汚染などの 環境破壊を防ぎ、
自然の営みと共生できるサスティナブル(持続可能)な農業をめざすことができます。
時間と手間をかけて育てたオーガニックコットンを使った製品であることはもちろんのこと、
紡績、糸、織布、染色加工、縫製などの製造のすべての工程で、トレーサビリティ(追跡可能性)をしっかり確保し、
化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に押さえ、労働の安全や児童労働など社会規範を守って製造した綿製品をいいます。
一般的な綿花栽培には、大量の化学肥料と農薬が使われています。
農薬が及ぼす環境への負荷、綿花を栽培する農家さんへの健康被害は深刻です。
環境に影響を及ぼす化学肥料を使うことは、土壌への汚染に繋がります。
土壌が汚染すると、土の中にいる微生物にも影響が及び、綿花が育つための土壌の力もどんどん弱くなっていきます。
また、ファストファッションにあふれる今の時代。
大量に安く商品を作るためには原料も安く仕入れなければなりません。
そのために、先進国では賃金の搾取や不当労働、中には子どもたちが学校に行けずに児童労働をしている現状があります。
現状、今でもインドでは35万人の子どもたちがコットンの畑で働いています。
私たちが使うオーガニックコットンは、地球環境への負荷ができるだけ少なく、
農地で働く人たちの健康と人権も守られたエシカル(倫理的)なものです。
一般的な方法で栽培された綿でも残留農薬はとても少なく、収穫した綿花を区別することは難しいです。
ここで、認証機関が重要な役割を果たします。基準を満たした栽培方法で、かつ継続して管理されているかを確かめます。
これによりオーガニックコットン製品は、いつ、どこで取れた綿を使っているのかがわかるのです。
収穫された綿花自体にはオーガニックコットンと一般綿での大きな違いはなくても、その背景には大きな違いがあるのです。
オーガニックコットンの栽培には大変な時間と手間がかかります。
その分、自然の恵みが詰まったオーガニックコットンは人にも、そして地球にもやさしい素材です。
オーガニックコットンの農場。
土にはバクテリアが豊富でやわらかく、栄養がたっぷりです。
ファーマーは土に触り、匂いをかぎ、ときには舐めては常に土の健康状態をチェックします。
そこに蒔く綿花の種は、遺伝子組み換えをしていないものに限定しています。
“始まりは土、そして種”。これこそがオーガニックコットンの原点といえます。
枯れ葉剤を使用していないコットン畑
枯れ葉剤を使用したコットン畑
この2枚の写真は、同じ日に同じ畑で撮影された写真です。
オーガニックコットンの畑では、霜が降りて、葉が自然と落ちるまで時間をかけて待ちます。
枯れ葉剤を使えば、人間が綿花を収穫したい日にあわせて葉を落とすことも、
収穫の際にコットンボールだけを収穫することも容易になります。
しかしながら、薬剤がもたらす、人体・環境へのダメージは大きいものです。
オーガニックコットンはそうした薬剤は使用せず、時間と手間をかけて育てています。
プリスティンがずっと大切にしている5つのこと。その中に「無染色」、「顔の見えるものづくり」があります。
「無染色」なので綿そのものの色(生成り色)を生かしています。
綿花は天然繊維のため、栽培された土地、天候や季節によっては黄色が強かったり青みが感じられたりと、
生成り色といっても全く同じ色味にはなりません。
「顔の見えるものづくり」はその言葉の通り、「いつ、どこで、誰が」作ったのかがわかること。
プリスティンではこのことをとても大切にしていて、原綿から最終製品までを管理・追跡できるものづくりをしています。
原綿から最終製品になるまで、実に多くの工程を経てわたしたちの身にまとうものが作られています。
今でこそ、SDGsやサスティナブル、エシカルファッションという言葉を聞かない日はなくなりましたが、
プリスティンでは「すべての生きものにとって気持ちのいいものづくりをすること」その姿勢をブランド創設当時から変わらずにずっと貫いています。
プリスティンで使用するオーガニックコットンの原綿は、インド・タミルナードゥ州などで収穫されたものです。
オーガニックファーマーたちが育てている綿花を現地から輸入しています。
その原綿はすべて、農作物としてのオーガニック第三機関の認証を受けています。
どことなくぬくもりを感じる、手摘みのオーガニックコットン原綿。
インドは通常のコットン(一般綿)の生産量が世界で最も多く、
そのほとんどは児童労働をもとに遺伝子組換えの種子を
使って栽培されています。
わたしたちは、世界中の子どもが健やかであってほしい、
児童労働がなくなるように、との想いから2016年より
本格的にインドのオーガニック原綿輸入をスタートしました。
手摘みで収穫した大量の原綿は綿と種やがくなどのゴミに選別され、
ベール(俵)状に硬く梱包されて日本に送られます。
そのベールには、第三者認証機関であるGOTSの厳しい基準を
クリアした 証の認証マークがきちんと印されています。
2019年「22世紀ベビー肌着シリーズ」の発売が、プリスティンでインドの原綿のデビュー年。
これから生まれてくる子どもたちは、22世紀に命をつなぐ子どもたち。より良い未来ときれいな地球を残せるように。そして、インドで学校に行けず働く子どもたちが一人でもいなくなるように。
そんな思いも込めて誕生したオーガニックコットンのベビー肌着です。
オーガニックコットン生地にはポツポツとした斑点が見えることがあります。
漂白していない原綿のままの生成り色なので、生地にポツポツとした斑点が残ることも。
これは、糸にする段階で取り除ききれなかった綿花の葉や茎の残りで、害はありません。
洗濯するごとにだんだんと減っていきます。
太陽を浴びて育ったオーガニックコットンの誇りあるソバカスです。
プリスティンのこだわりのひとつである「無染色」。
コットンの良さと異素材を掛け合わせて様々な素材開発をし、製品づくりに生かしています。
コットンは、植物から取れる白いふわふわとした「ワタ」から作られる植物繊維。
汗やムレなどを吸湿して快適にしてくれます。
プリスティンでは無染色のオーガニックコットンを使うことにより、コットンが持つ油分をそのまま生かし、
敏感肌の方でも安心してご着用いただけます。
気持ちがいいということは、いろんな意味があります。
「丈夫であること」「家で洗濯ができること」「いろんな場面で使い回しができること」とことん付き合えるから、気持ちがいい。
それこそが永く使える一番の理由になると考えています。