

3年以上農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で育てられた綿花のことをいいます。
また、栽培する人たちの安全や児童労働といった
働く人の環境を守って製造された綿をオーガニックコットンと呼びます。
時間と手間をかけて育てたオーガニックコットンを使った製品であることはもちろんのこと、
紡績、糸、織布、染色加工、縫製などの製造のすべての工程で、トレーサビリティ(追跡可能性)をしっかり確保し、
化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に押さえ、労働の安全や児童労働など社会規範を守って製造したものをいいます。
一般的な方法で栽培された綿でも残留農薬はとても少なく、収穫した綿花を区別することは難しいです。
ここで、認証機関が重要な役割を果たします。基準を満たした栽培方法で、かつ継続して管理されているかを確かめる。
これによりオーガニックコットン製品は、いつ、どこで取れた綿を使っているのかがわかるのです。
オーガニックコットンの栽培には大変な時間と手間がかかります。
その分、自然の恵みが詰まったオーガニックコットンは人にも、そして地球にもやさしい素材です。
360度、見渡す限り広がるオーガニックコットンの農場。
土にはバクテリアが豊富でやわらかく、栄養がたっぷりです。
ファーマーは土に触り、匂いをかぎ、ときには舐めては常に土の健康状態をチェックします。
そこに蒔く綿花の種は、遺伝子組み換えをしていないものに限定しています。
“始まりは土、そして種”。これこそがオーガニックコットンの原点といえます。
枯れ葉剤を使用していないコットン畑
枯れ葉剤を使用したコットン畑
プリスティンがずっと大切にしている5つのこと。その中に「無染色」、「顔の見えるものづくり」があります。
「無染色」なので綿そのものの色(生成り色)を生かしています。
綿花は天然繊維のため、栽培された土地、天候や季節によっては黄色が強かったり青みが感じられたりと、
生成り色といっても全く同じ色味にはなりません。
「顔の見えるものづくり」はその言葉の通り、「いつ、どこで、誰が」作ったのかがわかること。
プリスティンではこのことをとても大切にしていて、原綿から最終製品までを管理・追跡できるものづくりをしています。
原綿から最終製品になるまで、実に多くの工程を経てわたしたちの身にまとうものが作られています。
すべての人にとってしあわせであること。そのためにブランド創設当時から変わらずにずっと続けています。
プリスティンで使用するオーガニックコットンの原綿は、アメリカ・テキサス州やインド・タミルナードゥ州などで収穫されたものです。
オーガニックファーマーたちが育てている綿花を現地から輸入しています。
その原綿はすべて、農作物としてのオーガニック第三機関の認証を受けています。
360度、見渡すかぎり広がる農場。
地平線が見えるほど広い農場ならではの、ダイナミックな収穫作業が行われています。
日本には現在、産業のなかで使えるほど、綿花を有機栽培する畑がありません。
そこで私たちは、アメリカ・テキサス州のオーガニックファーマーたちが育てている、
オーガニックコットンの原綿を主に輸入しています。
綿毛のなかの種や、茎などを振るい落として、綿毛だけにするのが綿繰り。
一般的には落葉剤を撒いて秋には刈り入れをしてしまいますが、
オーガニックコットンは霜が降りて自然に葉が枯れるのを待ってから収穫します。
収穫して選別した綿を俵状にしたらいよいよ日本へ。
そのベール(俵)には、第三者認証機関であるUSDA(米国農務省)の認証がなされています。
どことなくぬくもりを感じる、手摘みのオーガニックコットン原綿。
インドは通常のコットン(一般綿)の生産量が世界で最も多く、
そのほとんどは児童労働をもとに遺伝子組換えの種子を使って栽培されています。
わたしたちは、世界中の子どもが健やかであってほしい、
児童労働がなくなるように、
との想いから2016年より本格的にインドのオーガニック原綿輸入をスタートしました。
手摘みで収穫した大量の原綿は綿と種やがくなどのゴミに選別され、
ベール(俵)状に硬く梱包されて日本に送られます。
そのベールには、第三者認証機関であるGOTSの厳しい基準をクリアした
証の認証マークがきちんと印されています。
オーガニックコットン生地にはポツポツとした斑点が見えることがあります。
漂白していない原綿のままの生成り色なので、生地にポツポツとした斑点が残ることも。
これは、糸にする段階で取り除ききれなかった綿花の葉や茎の残りで、害はありません。
洗濯するごとにだんだんと減っていきます。
太陽を浴びて育ったオーガニックコットンの誇りあるソバカスです。
プリスティンのこだわりのひとつである「無染色」。
コットンの良さと異素材を掛け合わせて様々な素材開発をし、製品づくりに生かしています。